Magic Moment

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BtoBの商談獲得の方法。10の手段を、1件あたりで比べる。

商談が足りないとき、多くの会社は手段を足します。先にやるのは、今ある手段を有効な商談1件あたりの費用で並べ直すこと。新しい予算は要りません。

営業戦略Revenue PlatformMagic Moment 編集部約9分
MEETING SOURCESCOST PER VALID MEETING
展示会30〜45万円
営業代行37.5万円
自社採用30万円
アポ代行16.7万円
足す前に、並べ直すSAME YARDSTICK
REALLOCATE高い手段の予算の一部を、
安い手段へ移す
今の施策は、やめなくていい

有効な商談1件あたりの実質単価(モデル計算)

「商談が足りない」。この問いに、多くの会社は手段を足して答えます。展示会の小間を増やす。広告を足す。アポ代行を試す。営業を一人採用する。

それでも商談が思うほど増えないなら、見直すのは手段の数ではありません。手段ごとの「1件あたり」です。

Salesforceが2024年に世界の営業職5,500人から集めた調査では、営業は時間の70%を売る以外の仕事に使っていました。自社のデータの正確さを完全に信頼している人は35%でした。[1] 営業の時間は限られ、手元の数字も信頼しきれない。その状態で手段を足すと、どれが効いたのかが分からないまま、費用だけが増えます。

この記事では、BtoBの商談獲得の方法を10の手段に分け、比べる物差し、商談数を増やす順番、AIに任せられる範囲を整理します。

BtoBの商談獲得の方法は、10の手段に分かれる

商談を獲得する方法は、相手に来てもらう手段、こちらから届く手段、今ある接点を掘り起こす手段、外に任せる手段に分かれます。

手段向いている場面費用の出方気をつけること
検索と記事(比較ページ・資料を含む)相手が自分で調べてから相談する商材記事や資料をつくる人件費。成果が出るまで数か月かかるすぐには増えない。上位に出るまでの間は、ほかの手段が要る
広告(検索広告・SNS広告)探している人がいる商材表示やクリックの数に比例資料請求の件数ではなく、商談になった件数で見る
ウェビナー・セミナー課題を学びたい相手に届けたい企画と集客の手間参加は相談の希望ではない。個別の相談は別に聞く
展示会業界の人が集まる場がある出展料・装飾・人員。1小間の総額の目安は110〜250万円[2]名刺の枚数ではなく、あとで商談になった数で見る
電話相手の会社と部門がはっきりしている人件費。かけた件数に比例受付で止まりやすい。相手の役職と業務を先に確かめる
メール・問い合わせフォーム・手紙電話で届きにくい相手人件費と作成の手間送ってよい相手か。営業の文に見えないか
紹介・パートナー信頼が要る高額の商材紹介料や共同の企画件数が読みにくい。紹介先が話を聞くと了承しているか
休眠リード・失注の掘り起こし過去の接点が多い人件費だけ。獲得の費用は払い済み止まった理由が記録に無いと、同じ話を繰り返す
アポ代行・営業代行・インサイドセールス代行人手が足りないアポ1件1.5万〜5万円[3]、固定報酬なら1人あたり月50万〜60万円[4]商談の質と、契約が終わったあとに自社に残るもの
成果報酬のサービス欲しい商談の条件を言葉にできる条件を満たした商談の件数に連動何を成果と数えるかを、始める前に決める

どれか一つが正解ということはありません。商材の値段、商談の長さ、相手の役職で、合う手段は変わります。だからこそ、同じ物差しで並べる必要があります。

比べる物差しは「有効な商談1件あたりの実質単価」

表面の価格では比べられません。展示会は小間代、アポ代行はアポ1件の単価、営業代行は月額、採用は年収と手数料。単位がばらばらだからです。

同じ物差しにそろえるには、次の式を使います。

実質単価 = その手段にかかった費用の合計 ÷ 有効な商談の件数

費用には、社内の人件費も入れます。展示会なら準備と当日の人員、アポ代行なら受け取った商談に出る営業の時間です。

有効な商談は、自社が決めた条件を満たし、実際に行われた商談です。条件は、会社の規模、部門、相手の役職、課題、検討の時期などで決めます。アポの件数と、有効な商談の件数は同じではありません。

COST PER VALID MEETING

表面の価格ではなく、1件あたりで並べる。

30〜45万円展示会
16.7万円アポ代行
37.5万円営業代行
30万円自社採用
同じ商材で比べるための、Magic Momentのモデル計算です。前提の数字は想定で、自社の数字に置き換えて使います。式と前提、相場の出典は「商談をつくる手段の実質比較」にまとめています。[5]

相場として公開されている数字は、次のとおりです。

  • BtoBのテレアポ代行のアポ獲得単価は、1件15,000〜50,000円がボリュームゾーン[3]
  • 営業代行は、固定報酬型で営業1人あたり月50万〜60万円、受注まで任せる成果報酬型は売上の30〜50%[4]
  • 人材紹介の手数料は、理論年収の35%程度[6]
  • 展示会の出展は、1小間あたりの総額の目安が110〜250万円[2]

法人営業で商談数を増やす順番

手段を足す前に、次の順で並べ直します。今の施策をやめる必要はありません。

  1. 01
    今の商談の出どころを数える

    先月の商談を、どの手段から来たかで分けます。記録が無いものは「不明」として数えます。不明が多いなら、まず記録を直します。

  2. 02
    有効な商談の条件を決める

    会社の規模、部門、相手の役職、課題、時期。マーケティングと営業で同じ条件を使います。

  3. 03
    手段ごとに1件あたりの費用を出す

    外に払った費用に社内の人件費を足し、有効な商談の件数で割ります。

  4. 04
    高い手段の予算の一部を、安い手段へ移す

    全部を入れ替えるのではなく、一部を移して同じ物差しで比べます。新しい予算は要りません。

  5. 05
    毎月測り直して、入れ替える

    1件あたりが高いままの手段は小さくし、安い手段を広げます。

営業のAIで、新規開拓はどこまで自動化できるか

Salesforceの同じ調査では、営業組織の81%がAIを試しているか、すでに導入していました。AIを使っている組織の83%が売上を伸ばし、使っていない組織では66%でした。[1] ただし、これはAIを使う組織と使わない組織の違いを並べた数字で、AIだけで売上が伸びたことを示すものではありません。

新規開拓の仕事を分けると、AIに任せやすいことと、人が行うことがはっきりします。

仕事AIに任せやすいこと人が行うこと
対象会社の規模や業種、採用や資金調達などの変化で並べ直す欲しい商談の条件を決める
文面相手ごとの下書きをつくる送る前に読み、営業の文に見えないか確かめる
返信断り・保留・関心ありに仕分ける断りの理由を読み取り、次の時期を決める
記録会話・メール・日程をCRMに残す記録を見て、次の打ち手を決める
面談日程を調整する相手と話し、商談として進めるかを見極める

AIが増やすのは、主に「量」です。商談の「質」は、条件と会話で決まります。AIだけで商談は生まれません。

もう一つ大事なのが、AIが学ぶための記録です。どの会社に、何を伝え、どう返ってきたか。その記録が残っていなければ、AIは次の打ち手を良くできません。営業の記録が経営判断に使えない理由と確かめ方は、「営業のデータが経営判断に使えないのはなぜか」で書いています。

よくある失敗

  1. 件数だけを数える。 アポの件数と、有効な商談の件数は違います。件数の目標だけを置くと、条件に合わない商談が増え、営業の時間が減ります。
  2. 条件を決めずに外に頼む。 何を成果と数えるかが曖昧なまま始めると、あとで「質が低い」という話になります。成果の条件は、始める前に言葉にします。
  3. どの手段から来た商談かが残らない。 HubSpotの2026年の調査では、「顧客情報の管理方法は明確ではない・わからない」と答えた売り手が32.8%でした。[7] 出どころが残らなければ、受注までつながった手段が分からず、次の配分を決められません。

Revenue Platformで試す場合

Revenue Platformは、条件に合う商談を、成果に連動した料金で届けるサービスです。決めていただくのは、狙う対象、連絡しない相手(既存顧客や競合など)、商談の条件、予算の上限の4つです。条件に合う相手との日時確定済みの商談が届き、活動と成果は日次で確認できます。[8]

基本は、条件を満たした商談の分だけのお支払いです。固定の単価表はありません。成果の条件と、商談の難しさ(商材、市場、相手の会社の規模と決裁の階層、受注までの期間)に応じて、案件ごとに決まります。目安は、自社開拓の採算ライン診断(4項目、会社名や連絡先の入力は不要)で確かめられます。

今の手段と並べて比べたい場合は、「商談をつくる手段の実質比較」をご覧ください。

よくある質問

BtoBで商談を獲得する方法には、何がありますか?
大きく10の手段があります。来てもらう手段(検索と記事、広告、ウェビナー・セミナー、展示会)、こちらから届く手段(電話、メール・問い合わせフォーム・手紙、紹介・パートナー)、今ある接点の掘り起こし(休眠リード・失注)、外に任せる手段(アポ代行・営業代行・インサイドセールス代行、成果報酬のサービス)です。どれが合うかは、商材と欲しい商談の条件で決まります。
法人営業で商談数を増やすには、何から始めればよいですか?
先月の商談を、どの手段から来たかで数えるところからです。次に有効な商談の条件を決め、手段ごとに有効な商談1件あたりの費用を出します。高い手段の予算の一部を安い手段へ移し、毎月測り直して入れ替えます。新しい予算は要りません。
商談獲得の費用は、どう比べればよいですか?
表面の価格ではなく、有効な商談1件あたりの実質単価で比べます。実質単価は、その手段にかかった費用の合計(社内の人件費を含む)を、有効な商談の件数で割った数です。Magic Momentのモデル計算では、展示会30〜45万円、アポ代行16.7万円、営業代行37.5万円、自社採用30万円でした。
営業のAIで、新規開拓は自動化できますか?
一部はできます。対象の会社の並べ直し、文面の下書き、返信の仕分け、接点の記録はAIに任せやすい仕事です。欲しい商談の条件を決めること、相手と話して商談として進めるかを見極めることは人が行います。AIだけで商談は生まれません。

出典・参照資料

  1. [1]Salesforce State of Sales(第6版、2024年)salesforce.com
  2. [2]ローカルマーケティングパートナーズ「展示会の出展費用」local-mp.co.jp
  3. [3]BowNow「営業代行 成果報酬型おすすめ10選」bow-now.jp
  4. [4]PRONIアイミツ「営業代行の費用相場」imitsu.jp
  5. [5]Magic Moment「商談をつくる手段の実質比較」magicmoment.jp
  6. [6]doda「人材紹介の手数料の相場とは?」saiyo-doda.jp
  7. [7]HubSpot Japan 日本の営業に関する調査(2026年)offers.hubspot.jp
  8. [8]Revenue Platform 専用サイトrevenueops.jp
#商談獲得#新規開拓#営業AI#インサイドセールス#Revenue Platform

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今の手段ごとの費用と商談の数、欲しい商談の条件を伺い、どこを増やし、どこを減らすかを整理します。