COPILOT FOR SALES / SETUP / SALESFORCE
Copilot for Salesの導入は、5つの画面。答えの質は、記録で決まる。
Microsoft Copilot for Sales(2026年の名前はSales agent)をSalesforceで使い始めるまでの手順を、Microsoftの展開ガイドの順に整理しました。誰が、どの画面で、何を設定するか。待ち時間と、つまずく所も。
Salesforceに、何が入っているか。
実際の製品画面ではありません。
Microsoft 365 Copilotを入れた。Salesforceもある。Copilot for Sales(2026年の名前はSales agent)を営業に使わせたい。そのとき情報システムと営業企画が最初に知りたいのは、「誰が、どの画面で、何を設定するのか」です。
この記事は、Microsoft Learnの展開ガイドと手順書を出典に、Salesforceを使う会社の導入手順を一つにまとめます。Microsoft Learnの日本語版は機械翻訳のため、画面の項目名は英語版の表記で載せます。名前、ライセンス、できることは「Microsoft Copilot for Salesとは」にまとめています。[14]
導入の全体像:誰が、どの画面で、何をするか
設定する画面は5つです。
| 担当 | 画面 | すること |
|---|---|---|
| Microsoft 365の管理者 | Microsoft 365 管理センター | 利用者にMicrosoft 365 Copilotのライセンスを割り当て、Sales agentを展開する[1][2] |
| Teamsの管理者 | Teams 管理センター | 設定ポリシーでSalesをインストールしてピン留めし、会議の文字起こしを有効にする[1][3] |
| Salesforceの管理者 | Salesforceの設定 | 利用者のAPIを有効にし、接続アプリ「Microsoft Power Platform」の設定を確かめる[1][6] |
| Power Platformの管理者 | Power Platform 管理センター | Salesforceコネクタを許可し、msdyn_viva環境のロールを割り当てる[1][5] |
| Salesforceの管理者 | OutlookまたはTeamsのSalesアプリの設定 | Copilotのチャットに読ませるSalesforceのオブジェクト、用語集、取引先・商談の概要を設定する[4][8] |
始める前にそろえるもの
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ライセンス | 利用者ごとにMicrosoft 365 Copilot[1] |
| Salesforceのエディション | Sales CloudのProfessional以上[10] |
| Microsoft 365側の役割 | テナント管理者(Microsoft 365 管理センターからの展開)と、Teamsの管理者(設定ポリシーの作成)[1] |
| Salesforceの管理者の権限 | ユーザープロファイルに「すべてのデータを変更(Modify All Data)」または「データ統合の管理(Manage Data Integrations)」。権限セットではなく、プロファイルに付ける[5][8] |
| Salesforceの利用者の権限 | APIの有効化(API Enabled)[1][6] |
| ブラウザ | Web版のOutlook・TeamsからSalesforceにサインインするときは、ポップアップを有効にする[9] |
管理者の手順
Microsoftの展開ガイドは10の手順です。[1] 順番のまま、設定する画面と注意を並べます。
- 01OutlookとMicrosoft 365 CopilotにSales agentを展開する
Microsoft 365 管理センターの Agents > All agents で「Sales」を選び、Deploy を選びます。利用者またはグループを選び、権限を承諾して完了します。既定は固定の展開で、利用者は自分で外せません。[2]
- 02Teamsにインストールしてピン留めする
Teams 管理センターの Teams apps > Setup policies で設定ポリシーを作り、Installed apps と Pinned apps に「Sales」を足して、営業のグループに割り当てます。[3]
- 03Teamsの会議の文字起こしを有効にする
Teams 管理センターの Meetings > Meeting policies > Global (Org-wide default) を開き、Recording & transcription の Transcription をオンにします。文字起こしが無い会議からは、会議の要約が作られません。[1][3]
- 04利用者の権限を確かめる
Sales agentは、Salesforceの既存のアクセス制御と利用者の権限に従います。利用者には、SalesforceでAPIの有効化(API Enabled)が要ります。[1][6]
- 05Power PlatformでSalesforceコネクタを許可する
msdyn_viva環境にデータ損失防止(DLP)のポリシーがある場合は、Salesforceコネクタを許可リストに入れます。[1]
- 06Salesforceで接続アプリを確かめる
Salesforceの設定の Managed Connected Apps に「Microsoft Power Platform」があることを確かめます。OAuth Policies は、Permitted Users が「Admin approved users are pre-authorized」または「All users may self-authorize」、IP Relaxation が「Relax IP restrictions」、Refresh Token Policy が「Refresh token is valid until revoked」。Session Policies の Timeout Value は「None」です。[1]
- 07最初の利用者がサインインする
最初の利用者がOutlookまたはTeamsのSales agentからSalesforceにサインインすると、Sales agentのデータを置くmsdyn_vivaという環境が自動で作られます。この環境は、消したり編集したりしません。Sales agentが動かなくなることがあります。[1]
- 08表示する項目を整える(任意)
Sales agentの管理者設定で、OutlookとTeamsに表示するSalesforceの項目と、利用者が編集できる項目を決めます。[1][8]
- 09Microsoft 365 Copilotのチャットで使えるようにする
管理者設定の Sales Chat を開き、Copilotのチャットに読ませるSalesforceのオブジェクトを決めます。この設定ページを一度も開かないと、初期化が始まりません。[4]
- 10営業に案内する
展開ガイドには、営業担当者に送る案内メールの文例があります。最初の操作は、Salesforceへのサインインと、アプリのピン留めです。[1]
待ち時間
設定を終えても、すぐには画面に出ません。Microsoftの文書に書かれている時間は、次のとおりです。
HOW LONG IT TAKES
展開してから、画面に出るまで。
48時間を過ぎてもOutlookに出ない場合は、メールボックスのポリシーで公開添付ファイルの処理が有効になっているかを確かめます。[10] Salesforceの権限を変えた後、Outlookでは利用者がSales agentから一度サインアウトして入り直します。[5] 用語集の更新が使えるようになるまでは、最大15分です。[4]
利用者の最初の操作
- Outlook(またはTeams)でSalesを開き、サインインを選びます。[9]
- CRMへのサインインで Salesforce CRM を選び、Salesforceの環境を選んでサインインします。確認の画面で許可を選び、Salesforceの資格情報でログインして、アクセスを許可します。[9]
- Microsoft 365 Copilotを開き、エージェントの一覧から「Sales」を選んで質問します。[11]
TeamsのSales agentとSalesforceの接続は、OutlookのSales agentを通じて管理されます。[3] 会議の準備の機能は、全画面のチャットでだけ使えます。1回の答えで返るSalesforceのレコードは、最大30件です。[11]
つまずく所
| 起きること | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 展開したのに、OutlookにSales agentが出ない | 反映に最大48時間かかる。過ぎても出ない場合は、公開添付ファイルの処理が有効になっていない | 48時間待つ。過ぎたら、メールボックスのポリシーで公開添付ファイルの処理を有効にする[10] |
| Salesforceにサインインすると、APIのアクセス許可を求めるエラーが出る | 利用者のSalesforceで、APIが有効になっていない | Salesforceのプロファイルで「API Enabled」を付ける[6] |
| CopilotのチャットにSalesは出るが、答えに営業のデータが入らない | Sales Chatへのアクセスがオフになっている。または、読ませるオブジェクトが設定されていない | 管理者設定のアクセス設定と、Sales Chatの設定を確かめる[4][7] |
| Salesforceの権限を変えたのに、反映されない | Outlookは、入り直すまで変わらない。Teamsは最大15分かかる | OutlookでSales agentからサインアウトして、入り直す[5] |
| メールの上にSales agentの案内が出ない。会議に自動で追加されない | 利用者が自分でアプリを入れた | 管理者がMicrosoft 365 管理センターから展開する[2] |
| 管理者設定が開けない | 管理者の資格情報でサインインしていない。または、Salesforceのプロファイルに権限が無い | 「すべてのデータを変更」または「データ統合の管理」を、プロファイルに付ける[8] |
Copilotに読ませる記録を準備する
設定が終わると、Sales agentはSalesforceとMicrosoft 365のデータを読めるようになります。読む範囲は、次のとおりです。
- SalesforceでSales agentが読むのは、管理者が設定したオブジェクトです。カスタムオブジェクトも追加できます。追加したオブジェクトは、すべての列が対象になります。[4]
- 取引先と商談の概要に入るメモとやり取りは、既定で過去4週間、最大で12週間です。[4]
- Salesforceでは、同義語(シノニム)の設定は使えません。社内の言葉は、用語集に登録します。[4]
- Outlookのメール、Teamsの会議とメッセージを読むには、Microsoft 365 Copilotのライセンスが要ります。[11]
つまり、設定を終えても、Salesforceに無い会話は答えに出ません。対面の商談、電話、名刺交換、Teams以外のオンライン会議で決まったことです。[11]
Magic Momentは2026年9月17日、Salesforceの顧客・案件情報をMicrosoft Copilotで活用する連携機能の提供を発表しました。Microsoft Teamsでのオンライン商談と、Playbook Captureで記録した対面の打ち合わせを、Salesforceの取引先、取引先責任者、商談、カスタムオブジェクトに紐付けて蓄積します。議事録を単独のファイルとして残すのではなく、どの顧客の、どの案件の会話かが分かる営業情報にします。[12]
会話を集め、営業項目へ構造化する
顧客・案件・活動・結果を持つ
準備、提案、フォローに使う
Copilot連携は現在β版で、パッケージをインストールする形で提供しています。価格と導入期間は、対象人数・接続範囲・セキュリティ要件に応じて個別に提示します。[13]
導入のチェックリスト
| 確認すること | 確かめる所 |
|---|---|
| 利用者にMicrosoft 365 Copilotのライセンスがある | Microsoft 365 管理センター[1] |
| SalesforceがSales CloudのProfessional以上である | Salesforceの契約[10] |
| Sales agentを管理者が展開した(利用者が自分で入れていない) | Microsoft 365 管理センター[2] |
| TeamsにSalesがピン留めされ、会議の文字起こしがオンになっている | Teams 管理センター[3] |
| 利用者のSalesforceで、APIが有効になっている | Salesforceのプロファイル[6] |
| 接続アプリ「Microsoft Power Platform」の設定が、展開ガイドのとおりになっている | Salesforceの設定[1] |
| Sales Chatの設定ページを開き、読ませるオブジェクトを決めた | Sales agentの管理者設定[4] |
| 対面・電話の会話が、Salesforceの取引先と商談に紐付いて残っている | Salesforceの活動と商談 |
注記:Microsoftの機能・名称・画面・提供条件は変更される可能性があります。本記事の記述は、各出典の2026年9月27日時点の内容に基づきます。Microsoft Learnの日本語版は機械翻訳のため、画面の項目名は英語版の表記で載せています。Microsoft、Microsoft 365、Microsoft Teams、Microsoft Copilot、Outlook、Power Platform、Salesforceは各社の商標または登録商標です。Magic Momentの連携機能はMagic Momentが提供するものであり、各社による推奨・認定を意味するものではありません。
よくある質問
- Copilot for SalesをSalesforceで使うには、何を設定しますか?
- 5つの画面で設定します。Microsoft 365 管理センターでライセンスの割り当てとSales agentの展開、Teams 管理センターでインストールとピン留めと会議の文字起こし、SalesforceでAPIの有効化と接続アプリ「Microsoft Power Platform」の確認、Power Platform 管理センターでSalesforceコネクタの許可、Sales agentの管理者設定でCopilotのチャットに読ませるオブジェクトの設定です。
- 導入してから使えるようになるまで、どれくらいかかりますか?
- Microsoftの文書では、展開したSales agentがOutlookのリボンに出るまで最大6時間、Outlookと他のMicrosoft 365アプリに出るまで最大48時間です。Salesforceの権限の変更は、Teamsへの反映に最大15分かかります。全体の期間は、会社の環境と承認の手続きで変わります。
- Salesforce側で必要な権限は何ですか?
- 利用者には、APIの有効化(API Enabled)が要ります。Sales agentをカスタマイズするSalesforceの管理者には、ユーザープロファイルに「すべてのデータを変更(Modify All Data)」または「データ統合の管理(Manage Data Integrations)」の権限が要ります。権限セットではなく、プロファイルに付けます。
- 展開したのに、OutlookにSales agentが表示されません。なぜですか?
- 反映に最大48時間かかります。48時間を過ぎても出ない場合は、メールボックスのポリシーで公開添付ファイルの処理が有効になっているかを確かめます。利用者が自分で入れた場合は、メールの上の案内が出ず、会議にも自動で追加されません。
- 設定が終われば、対面や電話の商談もCopilotが答えられますか?
- いいえ。Sales agentが読むのは、Salesforceに記録された内容と、Microsoft 365の中のデータ(Outlookのメール、Teamsの会議とメッセージ)です。対面の商談や電話で決まったことは、Salesforceに記録が無ければ答えに出ません。Magic Moment Playbook Captureは、対面・オンライン会議・電話・メール・名刺などの顧客接点を集め、Salesforceの活動、商談、取引先、カスタム項目・カスタムオブジェクトへ構造化して戻します。
出典・参照資料
- [1]Microsoft Learn「Salesforce CRM のお客様向けの Sales Agent デプロイ ガイド」(2026年6月23日更新)learn.microsoft.com
- [2]Microsoft Learn「OutlookとMicrosoft 365 Copilotに Sales エージェントをインストールする」(2026年6月23日更新)learn.microsoft.com
- [3]Microsoft Learn「Teams に Sales エージェントをインストールしてピン留めする」(2026年3月9日更新)learn.microsoft.com
- [4]Microsoft Learn「Microsoft 365 Copilotで販売エージェントを設定する」(2026年8月25日更新)learn.microsoft.com
- [5]Microsoft Learn「営業エージェントを使用するための必要な特権」(2026年5月6日更新)learn.microsoft.com
- [6]Microsoft Learn「Salesforce CRM に接続してログインした後のエラー」(2026年5月14日更新)learn.microsoft.com
- [7]Microsoft Learn「Sales エージェントの機能のアクセス設定を構成する」(2026年5月8日更新)learn.microsoft.com
- [8]Microsoft Learn「Sales エージェントの管理者設定」(2026年7月6日更新)learn.microsoft.com
- [9]Microsoft Learn「Outlook から CRM にサインインする」(2026年3月9日更新)learn.microsoft.com
- [10]Microsoft Learn「セールス エージェントに関する FAQ」(2026年8月7日更新)learn.microsoft.com
- [11]Microsoft Learn「Microsoft 365 Copilot で Sales エージェントを使用する」(2026年8月6日更新)learn.microsoft.com
- [12]Magic Moment「Salesforceの顧客・案件情報をMicrosoft Copilotで活用する新連携機能を提供開始」(2026年9月17日)magicmoment.jp
- [13]Magic Moment「SalesforceとMicrosoft 365 Copilotの連携」magicmoment.jp
- [14]Magic Moment「Microsoft Copilot for Salesとは」magicmoment.jp
相談する
今のSalesforceとMicrosoft 365の環境をもとに、どの商談情報をつなぐかを整理します。
対象のチーム、商談の種類、接続するSalesforceの項目を伺い、Copilotから参照できる営業情報をどこから増やすかを整理します。