LIST TOOLS / JAPAN MARKET MAP
日本のリストツール6ブランド比較
国内向け6ブランドの公式情報を基に、企業データベース、単発リスト、データ統合、インテント、実行支援の違いと、継続契約・単発調達の判断条件を整理します。
3つの調達類型。左からの順序に優劣はありません。
「営業リストが足りない」となったとき、検索すると多くのサービスが出てきます。
企業を絞り込める。CSVで出せる。CRMとつながる。人事異動や採用情報が分かる。部署の連絡先がある。Webの変化を検知する。フォーム送信まで支援する。
全部を「リストツール」と呼べます。しかし、同じものを売っているわけではありません。
ある会社は、企業情報を一度だけ欲しい。別の会社は、毎週新しい企業を探す。大企業はCRMの名寄せを続けたい。マーケティング部門は、重点企業の担当者へ届きたい。その先の商談まで任せたい会社もあります。
選ぶ前に、リストの「量」ではなく、契約後に誰が何をし続けるかを見ます。
本記事の立場 Magic Momentが独自に調査した比較であり、当社のRevenue Platformと代替関係になり得る選択肢を含みます。広告、協賛、アフィリエイトによる掲載ではありません。各社の公式公開情報を同じ基準日で確認し、順位付けではなく利用目的ごとの違いを整理します。
WHAT ARE YOU BUYING?
同じ予算で、買える仕事は五つある。
比較の前提
以下は、2026年9月11日に各社の公式サイトで確認できた公開情報を整理したものです。
掲載順は順位ではありません。契約期間、料金、データ項目、連携機能は変更される可能性があります。公開料金がないサービスは「問い合わせ」としています。実際の契約では、利用規約、データの取得元、更新方法、個人情報の扱い、出力制限を各社へ確認してください。
また、各社が掲げる収録件数は、法人、事業所、店舗、部署、人物など分母が異なります。「1,400万件」と「580万社」をそのまま大小比較することはできません。
比較単位はブランドです。SalesNowの本体とLiteのような関連サービスは同じ行に記し、別契約の機能はその旨を明記しています。各ブランドは用途と提供範囲が異なり、すべてが直接の代替関係にあるわけではありません。
公開料金は優劣を付けるためではなく、継続契約と単発調達を見分ける材料として載せています。件数、機能、契約期間、税区分が異なるため、金額の直接比較はできません。
「顧客側に残る仕事」は、公式ページで一体提供を確認できない作業をMagic Moment編集部が共通基準で整理したものです。対象判断、人物特定、接触、反応処理、商談化を確認し、別契約の支援がある場合は注記しました。
日本市場の6ブランド
SalesNow+ SalesNow Lite
継続DB / 単発企業リスト
本体は企業・組織データ、企業変化、CRM連携、営業準備を扱う。Liteは国内580万社から企業情報を単発購入でき、担当者名や個人メールは含まれない。[8][9]
本体は問い合わせ。Liteは月額0円、1件50円(税別)、最低100件。[9]
抽出後の対象判断、人物特定、接触、反応処理、商談化。
Musubu
継続DB / ABM・営業準備
企業、店舗、部署、キーマン、求人、ニュースなどを検索。リスト作成、優先順位、名寄せ、企業情報付与、Salesforce連携を提供する。[10]
6か月プラン月額20万円、12か月プラン月額16万円(いずれも税別)。初期費用なし。[10]
検索・抽出を運用し、接触から商談化までを自社で回す。
infobox
営業データ / インテント / 優先判断
法人登記のある580万社、200種類超の特徴タグ、組織図・部署直通番号・SNS、Web行動や外部インテント、自社営業データとの統合を掲げる。[11]
初期費用+月額固定。詳細は問い合わせ。[11]
示された対象や理由を使い、接触、対話、商談化を自社で回す。
uSonar
法人マスター / 名寄せ・統合
1,250万拠点の法人データベースLBCを核に、CRM・SFA・MAとの連携、常時クレンジング、名寄せ、企業属性付与、ホワイトスペース把握を提供する。[12]
問い合わせ。
統合後の対象設計、日々の活用、接触、反応処理、商談化。
BIZMAPS
単発企業リスト / 定額出力 / 実行支援
約200万件の企業データから、単発または毎月の件数枠でダウンロード可能。別サービスとして、決裁者向けレターやフォーム送信などの実行支援も掲げる。[13]
単発100件5,000円から。定額3,000件は契約期間により月額15,800〜31,800円など。税込表示。[13]
データ販売だけを選ぶ場合は、対象判断、接触、反応処理、商談化。
Urizo
Web公開情報の収集
30以上のWebサイトから、会社名、住所、電話、FAX、URL、メールなどを収集するツール。月間の収集件数と対応サイトでプランが分かれる。[14]
初期費用5,500円、月額9,900円から。税込表示。クレジットカードでは1か月利用も可能。[14]
重複・鮮度・対象適合の確認、人物特定、接触、反応処理、商談化。
「スピーダ 顧客企業分析」は、公式発表で2027年3月31日の提供終了が予定されています。新しいツールを選ぶときは、現時点の機能だけでなく、移行、データ持ち出し、契約終了時の運用も確認が必要です。[15]
どのサービスが一番か、では決められない
毎週、複数の事業部が新しい対象を抽出し、Salesforceの企業マスターも整え、企業変化を営業へ配る。こうした会社なら、継続型データベースの価値は高くなります。
一方、年に数回の展示会前だけ200社ほしい。新規事業の検証で500社だけ試したい。既に重点企業は決まっている。この用途で年契約を結ぶと、使っていない月にも検索権へ費用が発生します。
SalesNow自身も、Liteの説明で月額ツールを「毎月使い続ける人」向け、Liteをスポットでリストが必要な人向けと分けています。[9]
継続契約が悪いのではありません。自社の仕事が継続していないのに、契約だけが継続する状態が合わないのです。
継続契約が合理的になる五つの条件
SUBSCRIPTION TEST
五つに答えられなければ、単発購入も比較する。
- 01毎月、誰が検索するか
担当者、利用頻度、抽出件数が決まっている。
- 02更新情報が何を変えるか
採用、人事、ニュース、インテントが接触の優先順位を変える。
- 03CRM・MAへどう戻すか
CSVを個人管理せず、名寄せと更新が業務に組み込まれる。
- 04誰が実際に接触するか
抽出後のリサーチ、連絡、返信、追客の担当と時間がある。
- 05商談成果まで測れるか
利用席数や出力件数ではなく、商談、提案、受注との関係を確認できる。
一つ目から三つ目までが必要なら、データベースやデータ統合への継続投資が有力です。
四つ目で止まるなら、リストを増やす前に実行を確保します。営業が抽出後の企業を調べられない。人物が分からない。連絡しても反応を整理できない。この状態では、データの追加が未実行リストを増やします。
企業情報、人物情報、到達確認は別のもの
企業データベースで見つかる情報と、商談に必要な情報を混同しないことも大切です。
DATA VALUE LADDER
企業が分かっても、会いたい人に届くとは限らない。
この階段のどこを買うかで、予算科目は変わります。
企業リストの購入は一段目。CRMの名寄せは一段目を整える仕事。部署や人物情報は二段目。連絡できるかを確かめ、反応を残せば三段目と四段目。商談条件まで進めれば五段目です。
最初の一段だけを買い続けているのに、五段目の成果を期待すると、ツールの評価も自社の運用も歪みます。
Revenue Platformのリードアセットは「人と反応」を残す
Revenue Platformの付帯サービス「リードアセット」は、企業リストを増やす機能としては説明されていません。
公式サイトでは、リストのエンリッチメントではなく「リード=人のエンリッチメント」とし、連絡先だけでなく、採用・IRなどの買いシグナルと反応データで検証した到達可能なリードを納品し、顧客の恒久資産として残すと説明しています。[19]
これは月額の検索権とも、CSVを一度買うこととも違います。
- 顧客が狙う企業と役割を決める
- 必要な情報と除外条件を決める
- 到達と反応を検証する
- 契約した範囲の情報を顧客資産として受け取る
取得方法、情報源、検証方法の詳細を顧客が設計する必要はありません。ただし、何に使う情報か、誰を対象外にするか、どの法令・規約・社内ルールを守るかは、発注前に合意する必要があります。
固定の件数、価格、納期、取得項目は公開情報だけでは決まりません。公式サイトでは従量・個別見積りとされています。[19]
商談まで必要なら、データ契約とは分ける
リードアセットは、情報を顧客側へ残す付帯サービスです。商談創出まで外部化する場合は、Revenue Platformの中核サービスと役割が分かれます。
Revenue Platformでは、対象市場、商談条件、除外条件、月の予算上限を顧客が決め、AIと人が実行します。条件に合う日時確定済みの商談が成果です。[19][20]
判断は次のようになります。
| 自社が必要なもの | 合う購入単位 |
|---|---|
| 毎週、自社で企業を検索・更新する | 継続型データベース |
| 一度だけ対象企業のCSVが必要 | 単発リスト |
| CRM・MAを継続して名寄せ・更新する | データ統合・法人マスター |
| 狙った人物と到達・反応情報を資産として残す | リードアセット |
| 条件に合う確定商談まで実行を任せる | Revenue Platform |
同じ会社で複数を併用することもあります。企業マスターはuSonarで整え、現場の検索はSalesNowを使い、特定市場の商談創出はRevenue Platformへ任せる、といった組み合わせも考えられます。
大切なのは、一つのツールですべてを解決しようとしないことです。
更新前に確認する六つの数字
契約更新の前に、機能一覧ではなく利用実態を出します。
- 01月ごとの実利用者数
契約席ではなく、検索・抽出・更新を行った人数。
- 02抽出・補完した企業数
前年の一括取得以降、本当に新しいデータを使ったか。
- 03接触まで進んだ割合
ダウンロードしただけで止まったリストを分ける。
- 04到達・返信・対象外の割合
企業情報ではなく、人物へ届いた後の結果を見る。
- 05条件に合う商談数
アポ数ではなく、営業が受け取れる条件で数える。
- 06商談一件までの総費用
ツール費だけでなく、検索、調査、接触、追客の人件費を含める。
継続契約の意味が薄いのは、市場が日本だからではありません。
検索権を持っているだけで、毎月の仕事と成果が動いていないからです。
その場合は、必要な時だけ企業情報を買う。狙った人物の情報を資産としてつくる。商談まで必要なら成果条件付きで実行を任せる。購入単位を変えられます。
施策予算の入れ替え判断から見たい方は、こちらもご覧ください。
好調な施策、不調な施策。継続・入れ替え・改善をどう判断するか
次の記事では、企業データの空欄補完ではなく、狙った顧客の必要情報を先に定めて獲得する「リードエンリッチメント」を扱います。
リードエンリッチメントという考え方。狙った顧客の、必要な情報を獲得する
Sources
[8] https://salesnow.jp — SalesNow 公式サイト [9] https://salesnow.jp/lite — SalesNow Lite 公式サイト [10] https://musubu.in — Musubu 公式サイト [11] https://info-box.jp — infobox 公式サイト [12] https://usonar.co.jp/service/usonar — uSonar 公式サイト [13] https://biz-maps.com/plan — BIZMAPS 料金プラン [14] https://urizo.jp/price — Urizo 料金プラン [15] https://jp.ub-speeda.com/news/20260807-02 — スピーダ 顧客企業分析 サービス提供終了のお知らせ [19] https://revenueops.jp — Revenue Platform 専用サイト [20] https://magicmoment.jp/revenue-platform — Magic Moment Revenue Platform 公式ページ
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