SALESFORCE / AUTO INPUT / WHAT GETS RECORDED
Salesforceの自動入力。何が入り、誰が確かめるか。
Salesforceへの入力は、AIで自動にできます。確かめるのは、会社が管理に使っているカスタムオブジェクトとカスタム項目まで、会話の中身が入るかどうか。何が自動で入り、どこに書かれ、何を人が確かめるかをまとめます。
内容を、確かめる。
実際の製品画面ではありません。
Salesforceへの入力は、AIで自動にできます。確かめるのは、会社が管理に使っているカスタムオブジェクトとカスタム項目まで、会話の中身が入るかどうかです。
この記事は、何が自動で入り、Salesforceのどこに書かれ、何を人が確かめるかを、Salesforceの公式情報と、Magic Moment Playbook Captureの公開している仕様を出典にまとめます。
自動入力は、3つの仕事に分かれる
「自動入力」と呼ばれているものは、3つの仕事の組み合わせです。
| 仕事 | 中身 |
|---|---|
| 集める | メール、予定、Web会議、電話、対面の商談、名刺を取り込む |
| 項目にする | 話した内容から、商談の目的、ニーズ、導入時期、決裁権限などを取り出す |
| 書く | Salesforceの正しい取引先・商談の、正しい項目に入れる |
メールと予定を取り込む仕組みと、会話を項目にしてカスタム項目まで書く仕組みは、同じ「自動入力」でも、残る記録が違います。
手で入力する前提のままでは、記録は残りにくいままです。Salesforceが2024年に世界の営業職5,500人から集めた調査では、営業は時間の70%を売る以外の仕事に使い、自社のデータの正確さを完全に信頼している人は35%でした。[7]
Salesforceの標準機能が、自動で残す記録
メールと予定:Einstein自動活動キャプチャ
Einstein自動活動キャプチャは、MicrosoftやGoogleのメールと予定をSalesforceに取り込みます。メールは、2025年夏の版から、設定を入れるとSalesforceのメッセージとToDoの記録として保存され、レポートからも使えます。それより前に設定した場合や、この設定を入れていない場合は、活動のタイムラインに表示されるだけで、レポートからは使えません。[1]
メールを結びつける先は、取引先、取引先責任者、リード、商談、契約、見積の記録です。[1] カスタムオブジェクトに結びつけるには、Apexで照合の決まりを作り込みます。[10]
対面の商談:対面ミーティングアシスタント
Salesforceは2026年4月、Salesforceモバイルアプリの「対面ミーティングアシスタント」の提供を始めました。対面の商談を端末の中で文字にし、Conversation Intelligence(以前の名前はEinstein Conversation Insights)に送ります。通話の記録に、要約、次のステップ、価格・製品・反対意見への言及が出ます。言葉に応じてフォローアップのToDoを作ったり、Slackに知らせたりするには、フローを作ります。使えるのは、Conversation Intelligenceの権限を持つ利用者です。[2][11]
標準機能が書かないもの
一般提供されている標準機能で自動で残るのは、メールと予定(Einstein自動活動キャプチャ)と、対面の商談の文字起こし・要約・次のステップ(対面ミーティングアシスタント)です。会話の中身から、商談の目的・ニーズ・導入時期・決裁権限を取り出して、会社が作ったカスタムオブジェクトの項目に値として書く機能は、これらの公式の説明にありません。[1][10][11]
案件の情報と関連する項目を自動で更新するPipeline Management Agentは、2026年4月の発表の時点ではベータ版で、発表に書かれている対象は案件(商談)です。[2]
何が、どこに入るか
Salesforceの欄は公式の手順書と発表に書かれている範囲、Playbook Captureの欄は公開している仕様です。
| 問い | Salesforceの標準機能 | Magic Moment Playbook Capture |
|---|---|---|
| どの接点を集めるか | メールと予定(Einstein自動活動キャプチャ)[1]、対面の商談(対面ミーティングアシスタント)[2] | 対面、オンライン商談(Zoom・Microsoft Teams・Google Meet)、IP電話(Zoom Phone・MiiTel・BIZTEL)、メール(Microsoft 365・Google Workspace)、カレンダー、名刺[3] |
| どんな形で残るか | メールと予定の記録[1]。対面の商談は、通話の記録に文字起こし・要約・次のステップ[11] | 商談の目的・ゴール、ニーズ、導入時期、決裁権限などの項目の値[3] |
| Salesforceのどこに書くか | 取引先、取引先責任者、リード、商談、契約、見積に結びつける[1]。カスタムオブジェクトは、Apexで作り込む[10] | 既存の活動記録(行動/ToDo)、商談、取引先。カスタムオブジェクト・カスタム項目[3][4] |
| 人が何を確かめるか | AIエージェントの最終の承認は営業担当者[2] | 録音した後に、取り出された内容を確認する[3] |
| 使える環境 | 対面の記録は、Conversation Intelligenceの権限を持つ利用者[11] | Lightning Platformのライセンスでも使える。HubSpotにも対応[3][4] |
| 音声と権限 | 対面ミーティングアシスタントは、音声を端末の中で処理する[2] | 国内リージョン、SSO・監査ログ。ロールと組織の両方で権限を分ける[3] |
Playbook Captureで、自動になる範囲
Magic Moment Playbook Captureは、Salesforceを置き換えません。いまのSalesforceの項目に、会話の中身を入れる仕組みです。[3]
集める。 対面の商談は、スマホ・PCのアプリで録音します。オンライン商談は、Zoom・Microsoft Teams・Google Meetに録音のBotが参加します。IP電話(Zoom Phone・MiiTel・BIZTEL)、メール(Microsoft 365・Google Workspace)、カレンダー、名刺のスキャンにも対応します。キャリアの携帯電話の通話の録音は、別に見積りが必要です。[3]
項目にする。 文字にした会話から、商談の目的・ゴール、ニーズ、導入時期、決裁権限などを取り出します。[3]
書く。 取り出した内容は、いま使っている活動記録(行動/ToDo)にそのまま入ります。標準項目に加えて、自社で作ったカスタムオブジェクト・カスタム項目にも入ります。対応する項目の型は、テキスト、数値、日付/日時、選択リスト、チェックボックス、ユーザー参照です。[3]
管理者がすること、営業担当者がすること
| 誰が | すること |
|---|---|
| Salesforceの管理者 | 既存の項目設計を確認し、どの内容をどの項目に入れるかを設定する。項目の作り直しは要らない[3] |
| 営業担当者 | 録音して、取り出された内容を確認する[3] |
| 情報システム部門 | 権限(ロールと組織)、SSO・監査ログを確認する[3] |
導入の期間は、体制と項目の数で変わります。費用は、自動記録を含めて1ユーザーあたり月5,000円(税別)からです。[3]
日本企業で起きたこと
Magic Momentの公開している発表と事例から、Salesforceの入力を整えた会社で起きたことを、公表されている数字だけで示します。
| 会社 | 以前 | 何をしたか | どう変わったか |
|---|---|---|---|
| 日本電気株式会社(NEC) | Salesforceを活用したデータ経営を深化させる上で、現場の入力負荷とデータの質が長年の課題 | 営業1,000名規模で、手入力そのものをなくす取り組みを開始(2026年1月公表) | 先行実証で営業生産性が8〜9%向上[5] |
| 株式会社パソナ | 2つのツールの併用が負担にならないかを懸念 | PlaybookとSalesforceのデータ連携、入力項目の簡易化、営業オペレーションの定義 | 担当者との接点回数が前年比132%、活動数112%、商談獲得数121%。メール送信時間は約90%短縮[6] |
NEC様の数値は先行実証での結果で、全社での効果を保証するものではありません。各社の対象のサービス、比べた条件、導入の段階は異なります。
確かめる順番
- 01手で入れている項目を書き出す
いまSalesforceに手で入れている項目のうち、会話から分かる項目はどれか。商談の目的、ニーズ、導入時期、決裁権限、次の行動から始めます。
- 02入れたい項目がある場所を確かめる
その項目が、商談・取引先などの標準オブジェクトにあるか、自社で作ったカスタムオブジェクトにあるかを確かめます。商談の報告や日報をカスタムオブジェクトで持っている場合は、その項目に値を書く仕組みが要ります。[1][10]
- 03足りない範囲を、1つのチームで確かめる
対象のチーム、商談の種類、Salesforceのオブジェクトと項目を決め、Playbook Captureで自動で入る項目と、人が確かめる項目を確認します。[3]
入力した記録を、AIエージェントがどう読むかは「営業のAIエージェントとSalesforce連携」に、議事録を作るAIとの違いは「議事録AIとCRM自動記録の違い」にまとめています。[8][9]
注記:Salesforceの機能・名称・価格・提供条件は変更される可能性があります。本記事の記述は、各出典の2026年9月28日時点の内容に基づきます。Salesforce、Agentforce、Einstein、Conversation Intelligence、Lightning Platform、Microsoft、Microsoft 365、Microsoft Teams、Zoom、Google Meet、Google Workspace、HubSpotは各社の商標または登録商標です。Magic Moment Playbook CaptureはMagic Momentが提供するものであり、各社による推奨・認定を意味するものではありません。
よくある質問
- Salesforceへの入力はAIで自動化できますか?
- できます。Magic Moment Playbook Captureは、対面・Web会議・電話・メール・名刺の会話から、商談の目的・ニーズ・導入時期・決裁権限などを取り出し、いま使っている活動記録と、カスタムオブジェクト・カスタム項目に入れます。Salesforceの標準機能が自動で残すのは、メールと予定(Einstein自動活動キャプチャ)と、対面の商談の文字起こしと要約(対面ミーティングアシスタント)です。
- Salesforceの自動入力で、カスタム項目にも入りますか?
- Magic Moment Playbook Captureは、標準オブジェクト・標準項目に加えて、カスタムオブジェクト・カスタム項目にも記録します。対応する項目の型は、テキスト、数値、日付/日時、選択リスト、チェックボックス、ユーザー参照です。Salesforceの標準機能のEinstein自動活動キャプチャが、メールを結びつける先は、取引先・取引先責任者・リード・商談・契約・見積です。カスタムオブジェクトに結びつけるには、Apexで照合の決まりを作り込みます。会話の中身を取り出してカスタム項目に値として書く機能は、一般提供の機能の公式の説明にありません。
- 対面の商談や電話も、自動で記録できますか?
- できます。Magic Moment Playbook Captureは、スマホ・PCのアプリで対面の商談を録音し、IP電話(Zoom Phone、MiiTel、BIZTEL)の通話も記録します。キャリアの携帯電話の通話の録音は、別に見積りが必要です。Salesforceの対面ミーティングアシスタント(2026年4月提供開始)は、対面の商談の文字起こしをConversation Intelligenceの通話の記録に送り、要約と次のステップを出します。使えるのは、Conversation Intelligenceの権限を持つ利用者です。
- Agentforceで、営業のデータ入力は自動化できますか?
- Salesforceは2026年4月の発表で、顧客との接点をもとに案件の情報と関連する項目を自動で更新するPipeline Management Agentを示しました。発表の時点ではベータ版で、発表に書かれている対象は案件(商談)です。AIエージェントの動作は営業担当者が確認でき、最終の承認は営業担当者が行います。
- 自動で入った内容は、人が確かめますか?
- 確かめます。Magic Moment Playbook Captureは、録音した後に、取り出された内容を営業担当者が確認します。手で書き写す仕事はなくなりますが、内容を確かめる仕事は残ります。Salesforceも、AIエージェントの最終の承認は営業担当者が行うと説明しています。
- Playbook Captureの費用はいくらですか?
- 自動記録を含めて、1ユーザーあたり月5,000円(税別)からです。クラウド、PCアプリ、スマホアプリが標準で含まれます。キャリアの携帯電話の通話の録音は、別に見積りが必要です。Salesforceの機能の価格と利用条件は、Salesforceの公式情報で確認してください。
出典・参照資料
- [1]Salesforce Help「How Einstein Activity Capture Works」(2026年9月28日確認)help.salesforce.com
- [2]Salesforce「対面商談をリアルタイムで記録・データ化する新機能『対面ミーティングアシスタント』の提供を開始」(2026年4月14日)salesforce.com
- [3]Magic Moment「Salesforceの商談・活動記録を自動化するAI」magicmoment.jp
- [4]Magic Moment「Playbook Capture」magicmoment.jp
- [5]Magic Moment・NEC 共同発表(2026年1月20日)magicmoment.jp
- [6]Magic Moment「株式会社パソナ 導入事例」magicmoment.jp
- [7]Salesforce State of Sales(第6版、2024年)salesforce.com
- [8]Magic Moment「営業のAIエージェントとSalesforce連携」magicmoment.jp
- [9]Magic Moment「議事録AIとCRM自動記録の違い」magicmoment.jp
- [10]Salesforce Help「How Email Activity Matches with Other Records」(2026年9月28日確認)help.salesforce.com
- [11]Salesforce Admins「Turn Conversations Into Actionable CRM Data With the In-Person Meeting Assistant」(2026年4月6日)admin.salesforce.com
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自社のSalesforceで、どの項目が自動で入るかを確認します。
対象のチーム、商談の種類、Salesforceのオブジェクトと項目を伺い、自動で入る項目と、人が確かめる項目を整理します。