テレアポ代行会社を比較 インサイドセールスとの違いも解説
- テレアポ代行はアポイント獲得業務を外部に委託できるサービス
- 人件費や教育のコスト削減や自社の営業担当者がコア業務に集中できる環境を実現できることがメリット
- 一方で、成果に繋がらないアポイントでも料金が発生するデメリットもあるため、料金形態・専門知識の有無を比較検討する必要がある
テレアポ代行とは、電話を使ったアポイント獲得業務を外部に委託できるサービスです。
数ある代行業者の中で、自社にあったものを選定するために、本記事では①料金体系②得意業界③改善対応の有無といった三つの観点からおすすめのテレアポ代行業者をご紹介いたします。
目次
テレアポとは?
テレアポとは見込み顧客に電話をかけ、訪問や商談のアポイントを獲得する業務です。テレアポにはインバウンドとアウトバウンドの2種類があり、違いは以下の通りです。
- インバウンド:見込み顧客が問い合わせやウェビナー参加などの能動的な行動をとった場合に、それをきっかけとしてアポイントを獲得する
- アウトバウンド:見込み顧客に対して自ら電話をかけ、アポイントを獲得する
また、テレアポには、コミュニケーション能力やタイピングスキルも必要とされます。
テレアポ代行を入れる際のポイント
料金形態が自社にあっているか
代行会社によって料金形態が異なります。そのため、自社にあった料金形態を選ぶようにしましょう。
固定報酬型:月額などで固定の料金を支払う
- メリット:実績によって金額が変わることがないので、予算が決めやすい
- デメリット:アポイントを獲得できなくても費用が発生する
成果報酬型:アポイント1件につき料金を支払う
- メリット:アポイントが取れなかった場合の負担が少なく、費用を安く抑えることができる
- デメリット:成約率に対して確度の低いアポイントを取得してしまうことで、費用対効果や営業効率が悪くなる可能性がある
コール課金型:コール1件ごとに料金を支払う
- メリット:対象顧客に対し、一通りのコールアクションが出来る
- デメリット:アポイントを獲得できなくても費用が発生する
ターゲット業界や営業に関する専門知識があるか
どの業界でも通じるノウハウはありますが、やはり自社のターゲットとする業界によってよくある課題は異なります。
そのため、自社の商材やサービスと似たものを扱った実績があるのかを確認する必要があります。業界特有のニーズやトレンドを理解し、適切なアプローチや提案を行えることが重要です。
運用開始後の改善対応があるか
運用開始後でも改善対応に応じてくれる代行会社だと、テレアポ代行の成功確率が上がります。商環境や競合状況は常に変化しており、適切な対策や改善策が必要となる場合があります。
また、進捗状況の連絡や共有があったり、定期的な打ち合わせで戦略を再検討できる綿密なコミュニケーションがあれば、意見や方針がぶれず、随時現状把握が容易になるでしょう。
テレアポ代行サービスを比較
今回は料金形態を軸として、ターゲット業界や改善ミーティングの有無もまとめて比較します。
固定報酬型のテレアポ代行会社おすすめ3選
株式会社プロセルトラクション
BtoB向け新規事業のテレアポを得意とする会社です。
独自のノウハウや、営業戦略に加えて営業体制の構築まで視野に入れ、事業成長のための支援を行います。
また、オプションではありますが、アポイントの取得だけでなくその後のクロージング対応も可能です。
事業の立ち上げや営業体制構築・業務設計などの支援を受ける場合には、認識の齟齬が内容にコミュニケーション頻度が増える可能性があります。
経営陣と会話する場面も出てくるため、プロジェクトとして各メンバーの役割を明確にしておき社内で共通認識をとると良いでしょう。
- 料金形態:500,000円/1ブース~
- 得意業界:BtoB向け新規事業
- 改善対応の有無:有り
株式会社ジャパンプ
飲食、不動産、保険、医療など様々な業界で実績があります。
コール営業5年以上のスタッフをチームリーダーとした商談経験の豊富なメンバーによる、成約までをイメージしたアポが特徴です。
営業代行支援後、収集したデータや顧客の意見等は販売支援ノウハウとしてフィードバックを行なってくれます。
オプションとして営業コンサルティングも請け負っているため、営業代行や組織構築も可能です。
- 料金形態:要問い合わせ
- 得意業界:飲食、不動産、保険、医療など
- 改善対応の有無:有り
株式会社キャスター
クライアント専属のチームを配属し、テレアポ代行を行うのが特徴です。
テレアポ代行の他にも、カスタマーサポート、カスタマーサクセスの代行も行なっています。
運用開始前に1〜2回程度の打ち合わせ、開始後には月次での定例ミーティングにて、今後の施策の決定を行うことが特徴です。
- 料金形態:525,000円/3ヶ月
- 得意業界:要問い合わせ
- 改善対応の有無:有り
成果報酬型のテレアポ代行会社おすすめ3選
株式会社完全成果報酬
オプションでトークスクリプトや、ターゲットリストの作成を行なってくれる企業です。
ただし、受注成果報酬での営業代行を希望する場合には、審査が入るため注意しましょう。
- 料金形態:15,000万円~/アポイント1件
- 得意業界:IT、広告、人材、流通、小売など
- 改善対応の有無:無し
株式会社コミットメントホールディングス
毎月5社限定で代行を行うことが特徴です。
NTTコミュニケーションズ代理店全国No.1の実績を持つコールセンターが代わりにテレアポを行ってくれるため、コールスタッフの質も高いと言えます。
希望社には、アポイントに至らなかった法人のリストをグループごとに管理して報告してくれるサービスもあります。
- 料金形態:5,000円~/アポイント1件
- 得意業界:通信サービス
- 改善対応の有無:無し
株式会社ディグロス
ディグロスでは、テレアポ実施前に徹底的なアプローチ策定を行うのが特徴です。
営業全体の基礎となる部分を事前にしっかり固めてからテレアポに臨むので、手段や目的を曖昧にさせずに業務を遂行します。
商談内容の外部的サポートや、改善点の洗い出し、事後の情報・数値共有などによって、営業全体をサポートします。
- 料金形態:新規アプローチ 10,000円~/アポイント1件、掘り起こし 8,000円~/アポイント1件
- 得意業界:要問い合わせ
- 改善対応の有無:有り
コール課金型のテレアポ代行会社おすすめ3選
株式会社イクイップ
会社が求める条件をヒアリングし、要望に沿ったリストを用意してくれます。
スタッフは全員テレアポ実務経験者を採用しているため高品質なテレアポが特徴です。
初回限定の「お試しプラン」もあります。
- 料金形態:99円/1コール
- 得意業界:メーカー、人材、コンサル、食品、サービス、広告など
- 改善対応の有無:無し
コーキ株式会社
平均勤務年数3年以上の経験豊富な直接雇用のスタッフがコールを行うことが特徴です。
希望のターゲットに絞り込んだリストを無料で用意してコールしてくれます。
- 料金形態:初期費用55,000円、110円~/1コール
- 得意業界:要問い合わせ
- 改善対応の有無:無し
株式会社ネオクリエイト
クライアントのビジネスゴールを達成するためにアポイント業務を行い、状況に対し常に進化しながら対応し、高い費用対効果を実現することが特徴です。
専門性の高いスタッフが分析を行い、最も効果的なアプローチを実現します。
- 料金形態:99円/1コール
- 得意業種:全業種対応
- 改善対応の有無:有り
テレアポ代行のメリット・デメリット
メリット
コスト削減が可能
テレアポを代行することで、人や研修担当者の人件費や、パソコンや電話設備、電話代などの設備費用が不要になります。
また、教育コストも削減できるため、自社の営業担当者をトレーニングするための予算を確保することが難しい中小企業にとっては大きなコスト削減の手段となります。
自社の営業担当者が業務に集中できる環境を実現できる
テレアポ代行会社が、アポイント獲得に集中することで、自社の営業担当者はその後の商談準備や顧客フォローに集中することができます。営業担当者は貴重な時間をアポイント獲得に費やす必要がなくなり、より重要な業務に取り組むことができます。
これによって営業効率が向上し、成績アップする可能性があります。
パフォーマンス測定が強化される
テレアポ代行によって、アポイントが容易に獲得できるようになれば、営業チームは成約率が高まる可能性があります。
そうなると、売上や個人の業績をより注意深く正確に監視できるようになります。
例えば、確実なリードを獲得しているのにも関わらず、売上目標に到達しない場合に、チーム内の誰がパフォーマンスを下回っているのかや、その他の要因が原因なのかをすぐに特定することができます。
デメリット
機密漏洩のリスクがある
ビジネスに新しい会社や人を関与させると機密漏洩のリスクが高まります。
情報管理を社外へ任せることになるため、その会社のセキュリティ対策やシステム的な問題があると自社の信用低下につながりかねません。
代行を決定した場合には、セキュリティ対策や情報管理体制を徹底的に調査し、機密情報の保護を考える必要があります。
営業プロセス管理ができなくなる
営業プロセスを外部に委託することになるため、その営業プロセスがどのように行われているかについて透明性が欠如する可能性があります。
企業がテレアポ代行会社を評価する指標がアポ獲得数のみのため、改善すべき領域や効果的な営業手法を特定することが困難になる場合があります。
成果に繋がらないアポイントでも料金が発生する
代行会社の料金体系によっては、成果に繋がらないアポイントにも料金が発生する場合があります。たとえ成約に繋がらないコールドな見込み顧客でも獲得したアポイントに対して費用が発生してしまいます。
自社の営業力低下のリスクがある
テレアポ代行に頼りすぎると、自社の営業能力が低下する可能性があります。
そのため、自社の人材が育たず、営業代行の契約が終了したタイミングで、自社の営業成果が急激に下がるリスクも存在します。
受注率を上げるインサイドセールスとは
顧客の購買モデルが変化し、インサイドセールスが主流になってきた
顧客の行動変化によって、従来のオフラインでの営業活動では、顧客との情報粒度などに差異が生じています。
実際、顧客は営業に接触する前に購買プロセスの67%を終えており、営業は行動履歴などから顧客のニーズを推察する必要が生じています。
したがって、顧客の立場に適した営業活動が求められるようになっています。
顧客の行動と営業アプローチとのギャップを埋めるには、顧客の行動を起点とした営業プロセスが必要です。
つまり、営業活動においては、単にアポを獲得するだけではなく、顧客との関係を築き、インサイトを提供することが必要になっています。
テレアポでは、上記のインサイト提供は行えないため、インサイドセールスが注目を集めています。
テレアポとインサイドセールスとの違いとは?
主に目的や成果指標が異なります。
テレアポの目的は、顧客のアポイントメントを獲得することやその獲得件数です。
そのため、テレアポの目標はアポイントメントの獲得です。
以下はテレアポの成果指標の例です。
- アポイントメントの獲得数
- 架電数や架電率
- 平均架電単価
- 平均通話時間
- 平均処理時間
- 稼働率
一方、インサイドセールスの目的は、見込み顧客との対話や関係構築を通じて成約に繋がりやすいアポイントメントを獲得することです。以下はインサイドセールスの成果指標の例です。
- 商談化数や商談化率
- 受注数や受注率
- 受注額
- 架電数
- メール開封数やメール開封率
テレアポ代行ではアポイントの質が担保されない
先述したように、テレアポ代行では確度の低いアポイントを取得してしまう可能性があり、その結果、費用対効果や営業効率が悪化することがあります。一方で、インサイドセールス代行は成約につながりやすいアポイントを獲得することを目指している為、おすすめです。
CS BPO
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